理科の授業などで様々な実験をする際に、計測器を使って様々なデータを集めるといった経験は誰にでもあるだろう。今回のデバイスは日常生活で気になったちょっとした物理現象を測ることができる計測器である。
PocketLabとは
PocketLabとはワイヤレスセンサーを搭載したデバイスで、温度や加速度を測ったりなどの様々な実験を行える。PocketLabには PocketLab Voyager(標高や磁力などの計測)とPocketLab Wheather (気圧や露天などの計測)の二種類がある。
基本的な機能
PocketLabには以下の様々な用途がある。
1.物理実験:ヘルメットの衝撃を計測できる。(PocketLab Voyager)
2.アウトドア:温度、湿度、気圧などを測定できる。(PocketLab Weather)
3.ペットボトルロケット:加速度、高さを計測できる。仮にBluetoothの範囲を超えてデバイスが遠くに行ったとしても、データは保存される。(PocketLab Voygager)
4.スポーツ:2m以内の範囲にいる対象の速さを測れる。そのため、この機能を利用しランナーの速さを計測することも可能である。
5.機械のテスト:機械の振動数や温度を測ることで、テストが行える。
6.コントローラー:Scratch(プログラミング学習環境)と接続することで、LOGOモーターのコントロールできる。
アプリとの連動
Bluetooth 4.0を使うことでiOS、Android、Windows、Mac、Chromeに接続できる。アプリを通じてデバイスが集めたデータ、画像、動画をPocketLab Cloudに保存することも可能である。録画機能も付いており、科学実験の動画を集めたデータとともに作成するといった機能もある。
PocketLab CommunityとCloud
PocketLabはすでに44か国の間で数万人もの生徒、科学者、メーカー社員に利用されており、利用者の集めたデータを保存するための無料クラウドも存在する。これにより、実験の時間や実験場所を含むデータの表示も行える。
ビデオ
Yuichiの一言
今回紹介したPocketLabは教育分野だけでなく、製造業などさまざまな領域に使用できるデバイスであったと思う。筆者自身ももともとあまり理科の実験自体好きではなかったが、このデバイスがあればその手軽さから科学実験へより興味を持てたかもしれない。子供たちの好奇心を喚起させるデバイスとして学校などで普及が進んでほしい。
Comments are closed.