弊社Sassorも1期メンバーとして参加していたHAXLR8R(HAX)の2期メンバーSparkがまたしてもKickstarterで資金を調達中です。今回のプロジェクトは2G/3Gでつながるプロトタイプボード「Spark Electron」です。Sparkは昨年夏に$4.9Mの資金調達を行なったのですが、SparkがMVNOとしてSIMと一緒に専用のプロトタイプボードを提供するといった準備をしていたんですね。
Spark Electronとは?
Spark Electronは2G/3G回線を使ってSparkクラウドへのデータ通信が可能なプロトタイプボードです。IoT/M2Mといった言葉がバズワードとなっていますが、センシングデータをちょっとクラウドにアップロードしてみたいなと思っても、実際に作ろうと思うとなかなかに手間がかかるし、お金もかかります。Spark Electronはそんな面倒な部分を簡単にしてくれるボードです。
Spark Electronのできること
Spark Electronは親指サイズの小さなモジュールです。Arduinoとの互換性があり、C/C++、ARMなど様々な言語に対応しています。ブラウザからプログラミングが可能で、作成したファームウェアは無線でアップデートが可能です。このあたりは前回のプロジェクトで出したSpark Coreと同じ感じですね。アップしたデータはREST APIを通じて利用が可能です。
Spark Electronのデータプラン
- 月額2.99ドル(1MB)
- 以降1MB追加毎に0.99ドル
契約の必要なしとなっていますが、こちらは回線契約に必要な証明書の提出がないということみたいです。Sparkとのサービス契約は必要でこのあたりは通常のウェブサービスのようにオンラインから解約が可能です。
1回毎の通信をメッセージと呼んでいますが、1度のメッセージにかかるのは50バイトくらいとのことで、基本通信料だと役20000メッセージの利用が可能です。1時間に1回ほどアップするだけで良いなら月に720メッセージで済むので基本料金の2.99ドルだけですみますね。
Spark Electronを使った事例
最近のKickstarterに出しているハードウェアに使われていることが多いみたいです。HAXLR8RのKickstarterプロジェクトも少なくありません。先日記事で紹介したLUNAにも使われているんですね。
Spark Coreとサイズを比べてみた
前回のパッケージはこんな感じでした。ビデオでは前回のパッケージを使いまわしていましたが、今回はどんなパッケージになるのでしょう。
ビデオでは同じパッケージを使っていたので簡単に切り取ってサイズを合わせるとこのくらいのサイズになるみたいです。
実際には綺麗に梱包されています。(ブレッドボードとUSBケーブル、ステッカーも入っていました)
Spark Coreも親指サイズです。
他のデバイスと比べるとこんな感じでした。(左からSpark Electron, Raspberry Pi 2 Model B, Arduino UNO, SensorTag, Spark Core)
おまけ
Spark Coreを探していたら初期のArduinoボードが出てきました。もう10年も前なんですね。欲しい!という方がいたらボタンからツイートして教えてください。
ビデオ
みやの一言
IoTサービスにおいてクラウド側とのデータのやりとりは面倒な部分が多いですが、それを簡単にしてくれるElectronは非常に便利だなと感じました。$5も出せは1分に1度はアップロードできるといったコスト面も魅力的です。現状対応エリアが北米・ヨーロッパのみのようなので早く日本でも展開して欲しいですね。プロジェクトの締切は4/2です!
参考URL:
https://www.kickstarter.com/projects/sparkdevices/spark-electron-cellular-dev-kit-with-a-simple-data
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