周りのものをスキャンしてみよう。すぐにその情報をスマートフォンでチェックできるようにしてくれるのがSCiOだ。スキャンできるものは食べ物、薬、植物などなど多岐に及ぶ
どのように解析しているのか
SCiOは箱から出した瞬間に使えるデバイスである。SCiOは近赤外分光法を用いている。これはそれぞれの分子が違う振動数で振動しているという事実を元に解析を行う方法である。分子に特殊な光を当てることによってそうした振動数の違いを取得し、解析した結果を表示するのがSCiOである。
通常分光器というものは非常に高価な上に大きい。時には据え置き型のPCほどの大きさにもなり、何万ドルもすることが多い。SCiOのユニークなところは独自の手法で、大きく高価になりがちな分光器を指でつまめるサイズで開発したことである。この開発には数年を要し、数々の大発見を経てようやく到達出来たというわけだ。
何ができるのか
SCiOができることは多岐に及んでおり、ほとんど何でも出来ると言っても過言ではない。そのためここでいくつかの例を示すことでSCiOの可能性についてイメージをつかんでもらうものとする:
- 様々な種類の食べ物の栄養素を数値化する
- アボガドがどれほど熟れているのかをチェックする
- 食用油の質をチェックする
- 植物の構成要素を調べる
- 自分が調べたすべてのもの、貴方自身でさえもデータとしてSCiOのデータベースに送り、よりSCiOを賢くする
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GOMESSの一言
kickstarterで最終的に270万ドルもの資金を集めたこのプロダクトは、IoTを普及させる大きな要因の一つとなり得る可能性を秘めている。栄養素や品質などは単一のセンサーではなかなか情報を取得することが難しいが、SCiOを使うことでそういった情報を簡単に取得することができる。IoTの概念であるモノとネットが繋がる上で、取得できる情報が増えれば、それに伴った新しいサービスも拡大していくだろう。kickstarterの支援者へ年末にはプロダクトも手元に届くようなので、どのようなサービスが生まれるのか今からとても楽しみである。
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