今までの記事で加速度やジャイロを利用したウェアラブルデバイスは色々紹介してきたが、今回は筋電センサーを使った機器が当メディアを運営するSassorにも届いたので内容を紹介したいと思う。
MYOとは?
MYOは筋電センサーを用いた画期的なアームバンドデバイスである。筋電センサーとは筋肉を動かす時に発生する微小電圧を計測するセンサーで、医療分野でも活用されている筋電図検査と同じ技術を活用している。MYOを使うことは料理からゲームまであなたの普段の生活を大きく変える可能性を秘めている。9軸センサーを使っている。
MYOの機能
MYOは、ステンレス鋼でできた筋電系センサー、高感度の3軸ジャイロスコープセンサー、3軸加速度センサー、3軸磁気センサーの合計9軸センサーを使用した慣性計測装置を使用しているデバイスである。これらのセンサーを使うことのよって様々なジェスチャーモーションに対応することができ、あらゆる指令を行うことができる。
デモンストレーション
以下に実際にMyoを使用して行ったことを示したいとおもう。
- 音楽再生
まず、Myoのデモンストレーションを行い、どのようなモーションでどのような反応が起こるのかを学んだ。デモのなかに音声を再生したり、停止したりすることができることを示すチェック欄が存在していた。 - 温度調整
Appleに買収されたNESTのサーモスタットを動作させることも可能だ。 - プレゼンテーション
特定の動きをすることでスライドを変えることができるなどの動きができることを確認した。
現在はプレゼンをするにもジェスチャーを上手く入れるなどの工夫を加えないと良いプレゼンであるとはいえない。
Myoを使うことで他の人にはできないプレゼンを行うこともできるかもしれない。
様々なサービスとの連携
今回紹介したMyoは考えようによっては、色々な機器との連携ができそうだ。実際に以下のものとの連携を行えている。
・ドローン
近年知名度が上がっているドローンをMyoを使用することによって操作を可能にしている。これはBluetooth通信によって操作を行っている。Sassorにもドローンがあるため次回動かすことができればまた紹介したいと思う。
・音楽ストリーミング
Myoのデモにあるが、Myoを用いて音楽のストリーミングを行うことも可能だ。実際に下の絵のように腕にMyoを装着し、走りながら音楽を変えることができる。
・ゲーム
スティックを振ったりすることによって反応するWillリモコンなどは普及しているものの、ゲームをする際には、何かしらの道具を使わなくてはならない。又道具を使わず体をカメラで撮影して、その動きを認識してゲームの動きに反映されるといったものもある。しかしそれもご検出などが生じてしまうこともあるだろう。今回紹介したMyoは体の筋肉のパルスを判定して動作しているため、より現実に近い感覚でゲーム空間を楽しめることができるだろう。
ビデオ
Tsukaの一言
Myoがローンチされてから1年が経とうとしてる。しかしながら多くのIoTデバイスなどは、加速度センサー、ジャイロセンサーを使ったものが多いのが現実としてある。他のデバイスとの差別化を図る上でどのようなセンサーを使っているのかということもこれからは重要なファクターとなってくるだろう。そしてIoTデバイスが普及してきた今だからこそ先駆者の例を見習う温故知新を心がけることも必要となってくるのではないだろうか。
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