音声認識といえば身近なものではiPhoneに搭載されている「Siri」やAmazonが提供しているインテリジェント・スピーカーの「Amazon Echo」などが思い浮かぶだろう。今回紹介するデバイスは音だけでなく乳児の感情を認識するという新しいコンセプトで作られた画期的なコミュニケーションデバイスだ。本日からラスベガスで開催されているInternational CES(Consumer Electronics Show)でも出展されており、パナソニックとCerevoの共同での製品開発による日本発の注目プロダクトだ。
Listnrとは?
Listnr(リスナー)はインターネット接続機能とマイクを搭載した小型のデバイスだ。録音した音声はクラウドサーバーへ自動でアップロードされ、サーバー側の音声認識エンジンで音声を解析することができる。特定の音声を認識した場合にのみスマホのアプリへ通知を送信したり、本体のLEDが光って通知される仕組みとなっており、APIを利用して音をきっかけに様々なデバイスをコントロールすることも可能だ。
Listnrの利用例
■Sound controller
スマホからコントロールできる照明システム「Philips hue」を指を鳴らすことで消灯/点灯がコントロールできる。
■Baby Notification
パナソニックの先進的な音声認識エンジンを採用することで、「泣く」「笑う」などの4パターンの感情を認識し、スマホへ通知する機能を設けている。
その他にも使い方は様々で、例えばビジネスミーティングの場で和やかな雰囲気でミーティングを進められているか、参加者の音声解析から判断することもできるだろう。上記の例はあくまで一部であり、公開されたAPIを利用すればさらに自由にサービスやアプリを開発できることになる。
How To Use
スマホにアプリをインストールし、Wi-Fiをセットアップするだけという非常に簡単な設定方法となっている。現状はiOSのみに対応となっているが、Kickstarterで75,000$を達成した場合にはAndroidアプリの開発も決定するようだ。
デザイン
デザインはCerevoのスマート電源タップOTTOのデザインを手がけたデザイナーの柳澤郷司氏がプロジェクトに参加している。
ビデオ
Yashimaの一言
こちらのデザイナーの柳澤郷司氏よりコメントを頂く機会があったのだが「こういった製品は機能のみが取りざたされたスペックワーク的な取り扱いを受けることが大半だが、そうした中で家電だけれどそれっぽくない外装にする際にも、設計要項や量産性などが互いに犠牲にならないようなマネジメントができるということが大切になってくる。」とのことだ。私自身もハードウェアを伴うサービスにはこういった意識が非常に重要だと感じており、Kickstarterで大きく調達が成功し、是非ともサービスを発展させていってもらいたいプロダクトだ。
参考URL:
https://www.kickstarter.com/projects/797220287/listnr-your-listening-assistant
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