時計を用いたウェアラブルデバイスは、Apple Watch、ドコッチなど様々なものが出始めている。今回紹介する時計型ウェアラブルデバイスは、てんかん患者の生活に安心をもたらすものである。
Embraceとは?
Embraceは、あなたの行動、アクティビティ、ストレス状況をモニタリングし全体のバランスをチェックする。 対象はてんかんを持った人で、予期せぬ発作などの事象が発生した際に、彼らを愛する人々にアラートが届くようになっている。
Embarceの機能
Embaraceはもちろん時計として使用することができ、時計としてのみ使用する場合は6か月ほど使用することもできる。 Embarceの主機能は、あなたの物理的ストレス、覚醒、睡眠、アクティビティをモニタリングすることである。 さらにあなたは一日の流れをすべて見ることができ、どのような一日であったか把握することもできる。また、エクササイズなどの運動だけでなく、仕事、通勤、夜のアクティビティもチェックすることができる。 もしあなたが限界に挑戦し、体に負荷のかかることを行っていても静かなバイブレーションが回復を取るべき時間を通知してくれる。Embraceは、あなたのニーズや行動からぴったりのものにカスタマイズできるのだ。
DESIGNED TO SAVE LIVES
てんかん持ちでEmbraceを着用している人が発作等が発生した場合、両親、ルームメイト、介護者に通知が届くようになっている。さらに介護者がEmbraceを着用している場合、一定の範囲内であればバイブレーションによって通知を伝えてくれる。これによって介護者は終始張りつめていなくとも他の仕事に注力できるようになるだろう。
Embraceの特徴
- BLE
- 防水機能
- USBによる充電が可能
- 皮膚電位計測動作
- 温度計測機能
- ジャイロセンサー
- 加速度センサー
使用プロセス
一日のアクティビティのモニターから皮膚電位、加速度、温度等のデータを集積する。その後様々な要素を比較することによって、パターンの見える化を実現する。
ビデオ
Tsukaの一言
残り29日を残しながらも、現在、すでに34万ドル近くクラウンドファンディングで資金を集めており、まだまだ金額は伸びていきそうだ。消費者の興味を引いているのは今までにてんかん向けのデバイスがあまり出回っておらず、実際に困っていた人がいたからなのではないだろうか。また、NASA,Stanford,MIT等の著名な大学が開発協力しているという点も消費者により安心感を与えたのではないだろうか。日本ではIoTデバイスの普及に大学が深く関わっているのはまだ見受けられないが、信用性を高め、良いものをつくるには大学とベンチャーが協力するというのも必要なことなのかもしれない。
参考URL:
https://www.indiegogo.com/projects/embrace-a-gorgeous-watch-designed-to-save-lives#experience
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