以前、当メディアでもHAXから出たDarmaを紹介したが、先日行われたHAXのdemodayにて紹介された案件を今回から2回にわけて紹介したいと思う。
HAXとは?
HAXとは、深圳に拠点を置くハードウェア・スタートアップ専門アクセラレータ「HAXLR8R(ハクセラレータ)」のことである。HAXに参加するには、まず審査を受ける必要がある。起業家が晴れて審査を通過し HAXLR8R に入ると、最初の一週間は互いの交流を深めるために、簡単なプロトタイプを作る機会が用意されている。参加した起業家は所属チームに関係なく、出されたお題に基づいて何かを制作する。
以降、30日、60日、90日のタイミングでdemodayが開催され、その都度、他の起業家や投資家かからの意見を受けて、初期のプロダクトやビジネスが研鑽されてゆく。コピーキャットの追随を許さないようにする観点から、最後のdemodayが開催されるまで、インキュベーション・プログラム参加中のスタートアップが取り組むプロダクトの内容は、原則的に外部非公開となっている。
IoT等のハードウェアでスタートアップを立ち上げたいと考えている方にはぴったりのプログラムだ。
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次に先日行われたdemodeayので紹介されたなかで、現在Kickstarterで資金調達を行っているものを紹介する。
- Point
Pointはスマートハウスシッターである。家の音に反応したり、現在の家の中の大気がなんなのかを感知する。何か家に問題があれば通知してくれる機能を持つ。
- OpenTrons
OpenTronsはバイオテクノロジーを使って、人々がイノベーションをおこせるような力を持たせるものだ。
- Mousr
Mousrは猫が獲物を捕まえる時の動作といった、猫の活動に反応し、見ることができる世界初の猫用ロボットおもちゃだ。
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tsukaの一言
私自身HAXLR8Rについてsassor社でインターンをさせて頂くまで存在を知らなかった。アメリカのベンチャー界隈では、まだプロダクトをローンチしていない会社に対して比較的少額の投資とオフィスやサーバ等の環境、そしてメンターによるアドバイスや人的つながりなどのサポートを受けながら一定期間開発をし、発表会で投資家から次の資金を得る、という手法が定番化している。日本でもアクセレータプログラムが普及しているなかで、ハードウェアにおいてのアクセレータプログラムがそこまで普及しておらず日本においてハードウェアでベンチャーを起こすのは難しいと考えていた。しかし最近日本でもIoTの普及が進んでいるため、ものづくりを促進するこのようなアクセレータプログラムが増えていくとより良いIoTデバイスが生まれる可能性が高まるだろう。
参考URL:
http://www.haxlr8r.com/
https://www.kickstarter.com/projects/830527119/point-a-softer-take-on-home-security
https://www.kickstarter.com/projects/932664050/opentrons-open-source-rapid-prototyping-for-biolog
https://www.kickstarter.com/projects/525985345/mousr-the-robotic-mouse-that-plays-with-your-cat
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