今回紹介するのはあなたがどんな飲み物を飲んでいて、それがあなたの健康状態、喉の渇きに対してどのような影響を与えるのかを測定、知らせてくれるスマートコップだ。

スマートコップVessylとは

Vessylはただのコップではない。人が何を、どれだけ飲んだのか記録してくれるのはもちろんのことだが、驚くべきはその敏感なセンサーである。コップに液体が注がれた瞬間に解析がはじまり、もっとも大切な構成要素をすぐに感知・整理してくれる。Vessylが目的としているのは革新的な何かではなく、私達が毎日意識することなく飲んでいるその一滴さえも可視化することなのだ。

Vessylによって、カフェインや糖度、カロリーなどが解析され、あなたのスマートフォンで確認することができる。またそのいくつかの指標はコップで直接確認することも可能である。コップに取り付けられたLEDによって簡単に健康状態を害するか否かを知らせてくれる点も健康を気にする人にとっては良い機能だろう。カロリー摂取で人々がよく気にするのは固形の食べ物だが、実は飲み物もカロリー摂取の多くを占めているとも考えられている。Vessylはそんな現状を変えるために生まれたのだ。

またVessylが面白いのは、KickStarterなどのクラウドファンディングサイトを一切使わず、自社のWEBサイトのみで先行販売を行ったことである。彼らはすでに、予約キャンペーンで通常価格の半額1個99ドル売り出し、すでに5万ドル近くを売り上げたと考えられている。このキャンペーン中に予約した人に対しては2015年の前半に商品が搬送される予定である。

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GOMESSの一言

以前に紹介したSCiOでは近赤外分光法を使って分子レベルで物体の解析を行っていたが、このVessylに関してはどのように解析を行っているのだろうか。いずれにせよ分子レベルの解析を行うには、従来とても大きな設備が必要であったが、それが小型化されたことによって大きなイノベーションが起こる業界はいくつか出てきそうだ。分子解析というキーワードは今後のIoTを担う大きな要素になり得るかもしれない。

参考URL：
http://www.cnet.com/news/vessyl-smart-cup-knows-the-difference-between-coke-and-pepsi/