SEQUANS コミュニケーションズはIoT業界へ向けてStreamliteLTEチップセットを発表した。日本の携帯キャリアNTTドコモもIoT業界へのSIM導入を発表した。これからますます熱くなるIoT業界への各社の意気込みを追う。
SEQUANSのColibriとは
今回の新しいチップは従来のLTEの機能だけでなく、IoT向けのモジュールや数多くのアプリケーションを兼ね備えているということである。
「Colibriと呼ばれる今回の新しいチップを開発するにあたって、IoTのための機能を搭載しつつも価格を抑えることによってこの業界へのスムーズな浸透を可能にするLTEとなるだろう」とSEQUANSのCEOジョージス・カラム氏は語った。
Colibriの機能の一部を取り上げると、最高に低いエネルギー消費率にコンパクトな形状、ホームセキュリティから自動化、ヘルスケア、ウェアラブル、などなど多くのIoTデバイスに導入できる柔軟な基本的設計を備えているのが強みである。
NTTドコモもIoT業界へ参入か
NTTドコモがポータブルSIMと呼ぶそのSIMは、携帯から飛び出し、すべてのものを繋げる唯一のSIMになるかもしれない。
ドコモが提唱するこのSIMはBluetoothやNFCを用いて独立した認証デバイスとして利用するためのものである。
例えばこのSIMを腕輪型のウェアラブルデバイスに導入することで、かざすだけでスマートフォンやタブレットの認証が可能になるし、またクレジットカード決済や、SNSへの投稿など、セキュリティを強化することも可能になるということである。
現状では開発中の段階で、Wi-Fiのモバイルルーター並の大きさであるが、今後改良を重ね、従来のSIMカードと同等、もしくはそれ以下の大きさにする予定である。
GOMESSの一言
各社IoT向けのチップを開発・提供しているが、SEQUANS社も含め、数多くのモノに搭載されるであろうチップの条件として”安価”というキーワードは切り離すことができない要因のひとつだ。また、NTT ドコモのような大手企業もIoTの世界でアドバンテージを得られるよう、各種取り組みを行っているが、このようにステークホルダーが数多く集まってくることでさらにIoTの世界は勢いづいてくるだろう。今後は他のキャリアの参入も含め、どのような企業がIoTの世界に踏み込んでくるのか非常に興味深いところだ。
参考URL:
- http://www.infotechlead.com/2014/06/11/sequans-brings-iot-chipset-23413
- http://www.androidauthority.com/ntt-docomo-portable-sim-391616/
- http://www.engadget.com/2014/06/10/portable-sim-wearable-docomo/?ncid=rss_semi
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