今回の記事はすでにあるデバイスの紹介ではなく、これから必ず出現するであろうIoTトイレの話しだ。フューチャリストのGiles Crouchが提唱する未来型トイレを探求する。
IoTトイレとは
SF小説の中には、便によって健康状態を検査する機能を持ったトイレが描かれることがある。これはもしかしたらIoTによって可能になるかもしれない。もちろんちょっと汚らしいと思うかもしれないが、それを補ってあまりある利点がこうしたデバイスには存在する。
近いうちにいろんな種類のセンサーがあなたの便器に埋め込まれることになるかもしれない。それらはNestの温度調節器のようにWifi経由でインターネットに繋がれることだろう。また通常のIoTデバイスと同様にあなたのタブレット、スマートフォン、PC用に連携したアプリが提供され、あなたの個人健康管理システムを操作できるようになり、医者にも任意でデータを送ることができるようになればより健康的な生活を実現できるようになるだろう。
IoTトイレがもたらす可能性のある5つの機能
早期妊娠検出:女性にとっては非常に有難い機能かもしれない。トイレに設置されたセンサーによって、ホルモンバランスの変化を検出し、女性が妊娠しているのか否かを早期に発見できるようになるかもしれない。これは現状での妊娠検査方法よりもはるかに楽で、時には安全な方法である。
細菌感染検出:下痢になったが何が原因か分からないということもなくなるのかもしれない。ソフトウェアがあなたの便を解析し、細菌感染なのか、ウイルスなのかはたまた違う理由からなのかを検出してくれるようになるだろう。またそれによって適切な処方箋も提供してくれるようになるかもしれない。
尿検査:今までの嫌な思い出も少なくないであろう完全なアナログ式尿検査ともおさらばできるようになるかもしれない。何か異常があればすぐにセンサーが検出してくれて、追加で医師へのアポイントメントを薦めてくれるようになる未来もそう遠くないだろう。
二日酔い検査:二日酔いで便器を抱き続けたという人ももう安心できるかもしれない。トイレがアルコールのレベルなどを検出し、それにそった処方、対策を提供してくれるようになるだろう。
健康における重要な要素検出:こうしたテクノロジーは日々の行いによって血糖値やコレステロール、その他の要素を自動的に検出してくれるようになるだろう。日々の定期的な管理があなたの健康を保つ助けになる日も近い。
GOMESSの一言
健康のバロメーターとして排出物からデータを取得することは非常に有効だ。そういった観点からもIoTトイレは近い将来で実現可能性の高いIoTサービスの一つであることは間違いない。食事データと併せて取得することができれば、さらに正確な健康状態の測定が可能となり、ゆくゆくは人間ドッグが必要なくなるようなサービスが現れるかもしれない。今後の展開が非常に楽しみである。
参考URL:
http://innovationinsights.wired.com/insights/2014/04/toilet-role-internet-things/
http://qz.com/158774/70-of-people-would-be-willing-to-have-a-smart-toilet-share-their-personal-data/
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