ニューヨークのAlbany近くのとある農場で、ロボットが牛たちの搾乳を行っているという。ニューヨークを発端にはじまった今回の自動搾乳システムが新しい世界への扉となっている様子を追う。
農業に革命を起こすIoTロボットとは
ニューヨーク州EASTON ー ここニューヨーク北部の農場で世界を変えるかもしれない革命が起きている。なんと牛達が自ら搾乳を行っているのだ。
信頼できる労働者への需要と、高騰する人件費によって農業に従事するものたちは転換を迫られていた。そんな中登場したのがロボットミルカーズだ。彼らは農家の手をまったく借りることなく牛たちに餌をやり、搾乳することができる。
このマシンの評判はうなぎのぼりだ。従来の年老いた農業従事者による衰退していく農業ビジネスが今、テクノロジー好きな若者の手で変革しようとしている。
「僕たちはコンピュータとかそういうものに慣れているし、こうしたものを使うほうが時代に即している。」とMike Borden(29歳)は言及した。彼は7代続く農家の男で、最近その他の多くの農家と同様に、農場をロボット改革させた。「日々の退屈な作業よりもずっと楽しいんだ」とMr.Bordenは付け加えている。
牛たち自身もこのロボットを気に入っているらしい。
ロボットによって牛たちは好きな時間に搾乳することができるようになった。毎日5, 6回自ら自動搾乳機の前に並ぶだけだ。
また、牛達の首に付けられた応答機によって、個々に適した管理が可能となっている。ロボットによって自動化されたシステムは、24時間単位での監視・管理を可能にし、レーザースキャンなどによって下腹部の状況をチェックし、それぞれの牛の搾乳スピードなどもチャート化して管理できる。
それだけではない。またロボットたちは、それぞれの牛が生成するミルクの量や質、どれぐらいの頻度でマシンに搾乳を行ってもらったか、どれだけの餌を食べたか、毎日どれぐらい歩いているのかなどをデータ管理することができる。これによって盛の着いた牛をチェックすることも可能となっている。
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GOMESSの一言
高齢化が進む日本の一次産業に対しても吉報だ。こういったテクノロジーによる変革が起こることで若者に興味を持ってもらえることは素晴らしい。従来は人間が行っていた作業をロボットが行うことで、人間はよりクリエイティブな作業に専念することが出来るようになるだろう。今後もIoTサービスが各産業に与える影響はますます大きくなると思われる。
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