ヤギや羊、牛などの牧畜を営む農家にとって、放牧をすることは動物の健康管理にとって欠かせない。しかし、放牧を管理するためには普通なら柵が必要であるが、今回のデバイスを使うことで、柵を使わずに管理できるようになるかもしれない。
Nofenceとは
Nofenceとはノルウェーで開発されたヤギの首に取り付けて牧畜を管理できるデバイスである。クラウドファンディングサイトでは現時点で2000万円以上の金額を集めている。
基本的機能
このデバイスは太陽光で動き、GPS機能を搭載している。アプリで設定した区域をヤギが超えるとデバイスが振動し音が出る。そして電気ショックで動物にその区域を知らせる。デバイスを使ってヤギを調教し、電気ショックを避ける為に区域を覚えられる。
アプリと連動
このデバイスはアプリの連動が欠かせない。アプリはiOSとAndroidと連携している。アプリを使ってデジタルの地図に放牧させる区域を柵を描くことで設定できる。注意が必要なのは角度が鋭いコーナーや細い通路などを設定してしまうと機能しづらいので、注意が必要である。
その他の特徴
アプリだけでなく、パソコンからでもアクセスでき、行動データの蓄積や分析なども行える。またデバイスはすべてSIMカードでデータをスマホやパソコンに送信している。
ビデオ
Yuichiの一言
これまでにも動物を管理するデバイスとして健康状態を確認するものなどを紹介してきたが、放牧のエリアを決めて調教できるデバイスははじめてであった。このデバイスはヤギの放牧に特化しているが、技術を応用していくことで羊や牛などにも転用できるだろう。農業へのIT化が進められている昨今であるが、今後もこのようなデバイスの普及が期待される。
参考URL: https://www.indiegogo.com/projects/nofence-the-virtual-fence-for-grazing-animals#/
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