日本に比べて海外ではスーツケースが他の国へいったりするロストバゲージがある程度の頻度であったりする。 そんなときに紛失したもの、盗まれたものが、どこにあるのかすぐに知りたいと思ったことはないだろうか。今回は、そのようなときに世界中のどこにいっても場所が特定できるデバイスを紹介したいと思う。
iTraqとは?
iTraqは世界中のどこでも検知することが可能なグローバルロケーションデバイスである。GPS,Bluetoothを使わずにiTraqがある場所を世界中のセルラー基地局を利用して場所を特定している。
iTraqを使う利点
- 範囲
他のデバイスは広い範囲で使用することができると主張しているにも関わらず、彼らは全てBluetoothや無線技術を使用している。Bluetoothは狭い検知半径(最大100フィートほど)でしか位置情報を取得することが難しい。
iTraqは、セルラー基地局を使用して場所を特定しているので、その半径をできるだけ遠く、広く、セルラー基地局に応じて使えるようになっている。さらに、iTraqをあなたの自転車、ボートに取り付ければ子機によってそれらの場所を特定できることが出来る。また荷物に取り付けてさえいれば、旅行して鞄だけ他の国や大陸に行ったとしても見つけることが可能だ。 - バッテリーの寿命
全世界で機能するGPS技術を用いたデバイスは、検知するのにも消費電力が高くバッテリーは短命だ。例え優れたバッテリーを使用したとしても数時間ではなくとも何日かしか機能しないだろう。
それに対し、iTraqはCell-ID技術を使用し、iTraqが位置情報を知らせるべきときがどれくらいかを調整するように設計されているのでバッテリーを交換せずとも最大3年は使用することができるだろう。
- クレジットカードと同じような大きさ
多くのほかの比較対象になるデバイスは形等の理由からかさばってしまい、どこかにしまうには実用的ではない。しかしながら、iTraqは五枚のカードを束ねたくらいの薄さで、クレジットカードと同等の大きさのため車の小物入れに収納することもできるし、またマウンテンバイクの座席の後ろにも取り付けられるだろう。また、ぶら下げることも可能だし、iTraqと一緒に提供されている粘着性の金属の平な表面にくっつけることもできる。
- 正確さ
ロケーションを通知するアプリケーションはGPSの制度の高さが求められる。iTraqもあなたのお子さんが学校に行ったり、フットボール場に行ったとしたら分かるような十分な正確性を持ち合わせている。iTraqはGPSを使っていない、しかしおおよその場所を特定するセルラー基地局を探査する技術を使っている。セルラー基地局があればより場所を正確に特定することが出来る。
どのように機能しているのか
iTraqはほとんどの時間をスリープモードになるように設計されており、これによって消費電力の消費を最小限に抑えており、長時間の駆動を可能にしている。iTraqの起動タイミングはユーザーに任されており、そのタイミングで場所をセルラー基地局の情報を基にサーバーにデータを送信している。それによってあなたはスマートフォン、ウェブサイトを通じてその位置情報知ることができる。
ガードモード
時にはiTraqを設置している船が停泊所から出てしまうといったケースもあるかもしれない。だからiTraqではガードモード機能が搭載されている。ガードモードとはあなたが細かく範囲を決めて、その特定の範囲を超えるとスマートフォンに通知が来るというものだ。これによって、盗まれたときにも気付くことが出来る。
中身の構造
ビデオ
Tsukaの一言
最近は、GPSを使ったものが主流だと考えていたがセルラー基地局を使ういうアイデアに驚いた。現段階では基地局の環境が整っていないと正確な場所等を特定するのは難しそうだが、これからインフラが整ってくるとiTraqのように基地局を利用するデバイスが増えてくるかもしれない。
参考URL:
https://www.indiegogo.com/projects/itraq-the-cellular-tracking-device
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