アメリカでは、最大50%もの水を灌漑農業などで無駄にしている。現在の住宅の灌漑システムの多くは、水の需要を考慮しない古いコントローラーに頼り切っている。これらの蓄積から生まれる水不足はこれから世界中で大きな問題となるだろう。実際に世界の国々の中で水不足に悩まされている国もすくなくない。実際に日本企業の東洋紡が海水淡水化などで世界初のモジュールを開発をしたのも記憶に新しい。今回紹介するBlossomは、私たちの生活の中での水の使用を抑えるIoTデバイスである。
Blossomとは?
Blossomはウェザーインテリジェンスを使用し、高精度の局所的散水プランのために複合的な天気予報サービスからデータを自動抽出し、散水量などの調整を行っている。そしてあなたの庭のタイプによって適切な散水スケジュールを農作物ごとにカスタマイズすることができる。Blossomは全ての決定をスマートフォン、タブレット、コンピューターから接続することができる散水管理デバイスだ。
機能
・Weather Intelligence
Blossomは、地元のリアルタイムの天気情報、衛星、天気予報士といったところから情報を取得し、あなたの代わりに常に調整を行ってくれる。
・Xona Technology
Blossomのアルゴリズムは、最適な散水プランを提供するために植物学の専門家からの専門的なデータを使用して開発されているため、家のレイアウトを事前に登録しておけば個人に応じて機能する。
・2x Connection
BlossomはPowerlineとWiFiを使用する為、広範囲で使用することが可能だ。これによって従来スプリンクラーコントローラは家の外の遠い場所に設置されていたのを、コンセントとインターネットにつなぐだけであなたの庭をよりスマートにすることが出来る。
・Self-Scheduling
もはやBlossomを使用すれば、スプリンクラーを弄繰り回す必要もない。Blossomは当て推量を取り除き、秒単位で無駄のない散水スケジュールを立てることが出来るだろう。
アプリ外観
競合他社比較
他者と比較すると、よりBlossomが安価かつ高性能であるということが分かる。
ビデオ
Tsukaの一言
今までのIoTデバイスはセンサーを用いたものが多かったと思うが、これからは今回紹介したデバイスのように植物学の専門家からのデータを利用したり、天気予報士からの情報を反映させたりなど、センサーを通してデータを集めるだけでなく、デバイス自体が元々データを持ち合わせていることが増えてくるはずだ。このような視点で考えると、人々の研究などが大いに役立つ。具体的には動物をたくさん飼っている家に向けて、動物の専門家からデータを取得しそれぞれの体調等に合した食事を提供するといったこともできると思うので、アイデアに幅が広がりそうだ。
これを機に今までの知識自体が新しいソリューションを生み出すきっかけとなりえるのではないだろうか。
参考URL:
https://www.kickstarter.com/projects/410281849/blossomtm-the-smart-watering-controller
Comments are closed.