INDIEGOGOで資金調達を終えたばかりのデバイスを紹介する。近年、食べるものだけでなく食べる順番、食べ方によって栄養の吸収のプロセスが異なるなどの報告がなされている。実際、食べる物のデータの蓄積によって運動促進を促すデバイス等も出てきている。以前、紹介したMAID Ovenもオーブンとしての機能を持ち合わせつつもカロリー計算によって運動促進を促す機能も搭載していた。今回紹介するBitBiteは新しい切り口で食生活の改善を提供するデバイスだ。
BitBiteとは?
BitBiteは、あなたの咀嚼回数、カロリー等の情報を基に分析し、あなたの食べ方、食習慣を変えるものだ。このデバイスによってあなたはゆとりをもった食べ方ができるようになる。さらに適切なインターバルで食事を取ることができ、同じ料理でも高い栄養素を摂取できるように改善されるだろう。またそれによって無駄なものを減らすことができ、体の状態を良い状態へと改善することができるだろう。
How does it work
BitBiteが集める個人の食習慣データ
- あなたが何をいつ食べたのか声に出して言ったときのドキュメント
- 咀嚼タイプの質の査定
- 咀嚼量の数値化
- 食生活のスケジュール、位置情報
BitBiteのガイド内容
- 食事中にリアルタイムの示唆、コーチング
- カロリー摂取量から自動的に栄養スケジュールの提示
技術概要
BitBite 耳クリップは、食事をするときにはいつも着けておく必要がある。BitBiteの中にはマイクと録音、次に来る音の初期処理を行えるセンサーが搭載されている。BitBiteのスマートフォンアプリが耳クリップとクラウドとのゲートウェイになっている。
それによって必要不可欠な食生活情報、ユーザーへのフィードバックを提供することが可能となっている。
BitBiteのクラウドは処理と食事中の音、食生活の分析、リアルタイムの動作データ等のユーザーデータの分析結果をコーチングに反映できるような仕組みになっている。
デバイス構造
How To Use
- まずBitBiteを箱から出す 。
- アプリをダウンロードする。
- BitBiteを耳の中に取り付ける。
アプリ外観
特徴
- 食事習慣、カロリー摂取に基づいたリアルタイムのダイエットコーチング
- 軽量かつ聴力とは連動せずとも安定した音を聞くことが可能
- 食習慣を追尾するための、音分析、パターン認識を使用した洗練されたアルゴリズム
ビデオ
Tsukaの一言
普段私は、日常の生活の中で食べる順番やよく噛むということを意識して食事することはまずない。しかしながら今回のBitBiteのようにリアルタイムで示唆してくれるのであれば改善を繰り返すことによって、良い習慣を身に着けることも可能であると思う。
また今回のデバイスの特徴として、食生活に注力しているのにも関わらず舌や歯ではなく、耳に取り付けるという点が挙げられる。これは、カラダの構造を知っていたからこそ生み出されたものだ。
様々な類似デバイスが広まる中で、他のものと差別化を図る上でも、新しいものを生み出すためにも体の構造の詳細を知っているということが人間の習慣を変えるようなデバイスを生み出す必要条件になっているのではないだろうか。そういう意味でも医学部との共同開発といったことが行わればよりイノベーティブなものが生み出されるはずだ。日本でもそのようなIoTデバイスが生まれることを期待したい。
参考URL:
https://www.indiegogo.com/projects/bitbite-lose-weight-improve-your-eating-habits
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