最近IoTデバイスが台頭している中で、低いエネルギーで離れても使えるBLE(Bluetooth Low Energy)を利用したデバイスが増えている。今回紹介するTahはパソコンに接続するだけで、今までよりも簡単にスマートフォンやあなたの身の回りの他のデバイスをスマートデバイスとして利用できる。そのため、ハードウェアの知識があまりない方でも簡易にIoTデバイスを作れるようになるだろう。
Tahとは
Tahとはオープンソースの開発ボードであり、BLEを介してスマートフォン、パソコン、デスクトップに接続することが可能だ。Tahは、スマートフォンをコントローラとして使えたり、Arudino、USB HIDとの互換性もあり、低消費電力で動かすことができる。また,基盤に取り付けられたUSBが従来不可能であった様々なアプリケーションを開発を可能なものにしている。
Feature
- Arduinoとの互換性がある。
- Bluetooth Low Energy + Beacon
- USB HIDとの互換性がある
- iOS と Androidのライブラリが存在している。
- オープンソースがある。
上記の組み合わせによって、Arudinoのアプリケーションをあなたのスマートフォンに搭載された加速度センサー、ジャイロセンサー、その他のセンサーを使用することによって、利用することができる。
Hardware Specs
- ATmega32U4 microcontroller
- Bluetooth 4.0
- 32KBのフラッシュストレージ
- 6 個のアナログI/O ピン
- 12 個のデジタル I/O ピン
- SPI と I2C peripherals
- 10-100フィートの範囲で動作する。
1.ArudinoとTahとの違い
Tahは、ArudinoのLeonardと同類のATmega32u4を使用している。その為、Arudinoを使用したことのある方ならすぐにTahを使うことができるだろう。
2.USB HID
Tahの心臓部ともいえるATmegaはマイクロコントローラとして動かすこと可能だ。また基盤上にUSB2.0が搭載されているのでUSBシリアルコンバーターが必要ない。TahはHIDとして動かすことができるので自分自身のキーボード、マウス、ジョイスティック、または何かしらの入力デバイスとして利用することができる。
3.Bluetooth Beacon
TahはBluetooth ビーコンとして機能し、どこにビーコンがあるかをあなたのスマートフォンに通知することが可能である。
そのため今まで起きていたGPSで起こる誤動作 を防止することができる。
4.Open source
以下の画面はTahボードに接続するためのオープンソースで作られたiOSアプリである。スクリーンにあるように、色々な設定をスマートフォンを通じて設定することが可能になる。
以下にオープンソースの一覧を示す。
- Tah iOS SDK and Apps
- Tah Sketches & Library (to be used from within the Arduino IDE)
- Tah Hardware Design Files
- Tah Case Design Files
ビデオ
Tsukaの一言
最近では、Kinoma Create等、IoTのプラットフォームを提供しているプロダクトが増えている。日本では、IoTという言葉が普及したばかりと感じている人も多いのかもしれないが、このようなプラットフォームが増えてくるとIoTデバイスを気軽に作れるようになり、様々なデバイスが急激に増えるだろう。今はまだIoT(Internet of Things)が普及し始めたばかりだが、このようなプラットフォームができてくると、全ての物がインターネットにつながるIoE(Internet of Everything)時代が近い未来実現するかも知れない。
参考URL:
https://www.crowdsupply.com/revealing-hour/tah-open-ble-arduino-board
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