今回は数十年間イノベーションの起きていなかったスーツケース業界に、新たな風を起こすかもしれないスーツケースを紹介したいと思う。出張の多いビジネスマンや数日間の旅行を予定している方にとっては非常に興味深いサービスとなるだろう。
Bluesmartとは?
見た目はお洒落な通常のスーツケースだが、スマホからケースの場所を確認したり鍵の開け閉めができるという、これまでの旅行の常識を変える新しいプロダクトだ。また、スマホを充電するためのバッテリーも搭載されており、旅行者にとっては欠かせない存在となるだろう。
Bluesmartの機能
- スマホからの施錠/解錠
スマホとスーツケースはBluetoothで通信し、任意のユーザーには施錠/解錠の権限をシェアすることもできる。また、アメリカの運輸保安庁から認証を受けたTSAマークを取得しており、防犯面でも信頼がおける。
- スーツケースの重量計測
ハンドル部分を持ち上げることでスーツケースの重量をスマホで確認することができる。飛行機のチェックイン時には重量で追加課金されることもあるため、事前チェックに役立つだろう。
- 充電用バッテリー搭載
スマホを最大6回以上も充電できるバッテリーを搭載しており、スマホやタブレットをよく利用する旅先では重宝しそうだ。
- 盗難防止
近接センサーを利用することでBluesmartが手元から離れていくとスマホにアラートを送ることができる。
- 紛失時のトラッキング
仮にBluesmartがロストバゲージとなった場合にも、GPSにより直近の場所をトラッキングすることでどこにあるか確認することができる。
様々な機能がある中、機内モードの設定など各国によって対応が異なるかもしれないが、現状はアメリカかヨーロッパであれば特に機内モードなどへ設定変更する必要はなさそうだ。
ウェアラブルとの連携
今後の開発予定としてスマートウォッチなどのウェアラブル端末との連携も検討しており、利便性がさらに高まりそうだ。
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Yashimaの一言
現在、すでに89万ドル近くクラウンドファンディングで資金を集めており、まだまだ金額は伸びていきそうだ。消費者の興味を引いているのは様々な機能がIoTにより付加されたことも一因にあるが、何よりスマートなデザインで通常のスーツケースとしても利用したいと思える点だろう。ウェアラブル端末に限らず、コンシューマ向けIoTプロダクトは機能だけを満たせば良いというフェーズを抜けて、デザイン性も重視するフェーズに入ったのだと最近は強く感じる。これから彼らのような新規メーカーが数多く出てくる中、クラウドファンディングを通じてどのような進展を遂げるのか非常に楽しみである。
参考URL:
https://www.indiegogo.com/projects/bluesmart-world-s-first-smart-connected-carry-on
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