近年、PM2.5などの問題によって自分の地域の大気の状況を知りたいと思った人もいるだろう。そこで今回世界的なバイオテック会社のPerkinElmerがリアルタイムで大気の情報を提供するサービス「Elm」を始めた。このサービスによってあなたの地域の大気の状況を知ることができ、あなたはあなた自身、そしてあなたの家族のために最適な決断をすることができるようになるはずだ。又、それによって安心してその地域に住むこと、働くことできるだろう。
Elmとは
Elmとは現在気象庁、市町村が出しているオープンソースより詳しい特定の地域での大気の品質の情報をクラウドマップに表示するといったものである。また大気の状況は現在世界各国でのデータが反映されており、多くの共同体がこのデバイスを普及させることができればより狭く、特定の地域での情報を取得することができるはずだ。
測定することができる大気物質
Elmでは、以下の大気の物質を検出しMapに表示する。そしてそれらの物質は以下のような病気、症状を引き起こす。
- VOC(揮発性有機化合物):自然に発生したメタンが高い濃度で毒性のあるフロンガスになったとき、VOCは家の内外の大気の質に大いに影響を与える。
- O3(オゾン):咳嗽,喉の炎症,気道の炎症,O3の地表濃度上昇に伴うぜんそくの増加を引き起こす。
- PM(微粒子):PM2.5のような微細粒子などが肺にとどまることによって、肺病や心臓疾患といった深刻な健康問題を引き起こす。
- NO2(二酸化窒素):車,発電所、ブタンガスのストーブによってNO2は発生する。そしてそれによって検出が容易になるが、呼吸の機能障害をもたらす。
- NO(一酸化窒素):一酸化窒素に容易に変質する。一酸化窒素は酸性雨の原因であり、それとともに2酸化窒素はオゾン層を破壊する原因となる。
- dB(騒音):大気の汚染は正式には考慮されていない。騒音公害がより健康に害を与えている。それはストレス増加が高血圧症,張力喪失、睡眠障害、生産の悪化をもたらしている。
- H(湿度):湿度は大気中の水蒸気の量を示している。湿度は降水量、露、霧を可能性を示唆することができる。
今まで目に見えなかった危険を可視化するのを可能にしたものが今回紹介したElmである。
どうやって機能させているのか
PerkinElmerが大気計測用に開発したデバイスにはセンサーが搭載され、大気の汚染度、湿度、微粒子、有機化合物、一酸化二窒素、騒音などの状態を計測する。このデバイスは世界各地の都市に設置されていて、防水加工が施された丈夫なつくりになっており、エネルギーの消費も少ない設計になっている。
センサーが計測したデータは20秒ごとにアップデートされ、検出された物質が一目でわかるように、それぞれ色付けされてマップ上に表示される。あらかじめ登録しておけば、emailでアラートを送信してくれるという。
tsukaの一言
産業が発展する中で、大気の汚染も進むといった問題が生じることは多々ある。基本的には大気にどういう成分が含まれているのかは人間は目で判断することができない。そのためこのようなサービスが出てくることで、気にはしていても対処の方法が分からない問題が解決される糸口になるだろう。そしてこのような大規模なプロジェクトはベンチャー企業が解決することは難しい。このような人々の身体に影響を与えるような問題は、早急に大企業に着手してもらいたい。
参考URL:
http://elm.perkinelmer.com/
http://www.fastcoexist.com/3031881/this-global-air-quality-map-will-show-your-neighborhoods-pollution
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