Libeliumの新しいプロトコルモジュールとは
LibeliumはWaspmoteセンサ用の新しい工業プロトコルモジュールとAPIライブラリ群を発表した。これらは工業用デバイスが取得した情報を簡単にクラウドに接続可能にするためのものである。今回発表された最新のモジュールは最も良く使われる工業用コミュニケーションネットワークプロトコル(RS232, RS485, CAN Bus, Modbus)を使用しており、工業オートメーション、軍事、携帯アプリケーション等々様々な状況において応用可能である。
またWaspmoteに加え、Libeliumの工業用プロトコルモジュールは一般的なArduinoやIntel Galileo, そしてRasberry Piなどの一般的な開発環境とも接続することが可能である。今回のモジュールの発表で工業用のIoTソリューションやラピッドプロトタイピングなどが加速する方向に動く可能性が高まった。また、こうした新しいモジュールに加え、Libeliumは4-20mAセンサを繋ぐ特殊なセンサボードも発表した。
LibeliumのCTOであるDavid Gascon氏はこう語っている:「我々は工業におけるIoTソリューションの成功のためには正しいツールが必要だと考えている。こうしたツールが相互運用性、互換性、拡張性などの工業世界における特殊なニーズを満たすとも考えている。」
特徴
Waspmoteセンサはクラウドへの接続をこれまでになく簡単にしてくれる:
工業プロトコルでサポートするのはCAN Bus, Modbus, RS-232, RS-485
接続可能ワイヤレステクノロジーは802.15.4, 3G, Bluetooth, Bluetooth Smart Low Energy(BLE), GPRS, RF-868MHz, RF-900MHz, Wi-Fi, ZigBee
またセンサで取得したデータはWi-Fi, 3G, GPRSラジオインターフェイスを用いてクラウドに直接送ることが可能である。
Gomessの一言
このようなモジュールはこれからIoTが普及する中で他のメーカーも追随してくるだろう。IoTサービスを作る側としても、機器同士の接続をシームレスに行えることで、さらにサービスの幅が広がり、新しい取り組みにも活用することができそうだ。 また、LibeliumのCTOが言っている通り、IoTソリューションの成功のためには正しいツールが必要だが、それは工業に関わらず全てのIoTソリューションに言えることだろうと思う。IoTの世界が進むんでいくと、こういったモジュールがさらに安価で高品質になっていくはずなので、今後が非常に楽しみである。
参考URL:
- http://www.azosensors.com/news.aspx?newsID=8117
- http://www.libelium.com/new-industrial-protocols-modules-connect-waspmote-rs232-rs485-can-bus-modbus-4-20ma
Comments are closed.